4月、気持ちのいい季節ですね。
農繁期真っただ中なので、夏野菜の種をまいたり畑の管理をしたりと、毎日バタバタしてます。
春になると思い出すことがあります。
今や超田舎で野菜農家になっているけど、そもそも自分は都会生まれの都会育ち。
大阪市内(西成区!)で生まれて、大学まで大阪で過ごし、その後東京のメーカーにて就職。
東京で10年近くサラリーマンをしてました。
サラリーマン時代は仲間や先輩に恵まれて楽しかった思い出があるけど、
そういえば入社当時は一人だけ茶髪やったし(同期からは陸上部やと思われていたらしい)、
着物をきて出社したりしたこともあったりして(社内規則にのってないので対応に困らせた笑)、
右向け右の雰囲気に違和感をもっていた自分もいました。
でも、じゃぁどう生きていけばいいのか、どういう生き方があるのか、
自分は何がしたいのか、どんなことができるのか、、、
残業の日々を過ごしながら、どちらかというと達成感よりも焦燥感が毎日のしかかり、
心の奥底で「人生一回きり、これでいいんかな」ってずーっと悩んでいました。
とはいえ、自分は何か人に秀でるようなこともないし、
勉強ができるわけでもない、経験値が豊富なわけでもない、
いわゆる普通の都会人。
そんな平凡な自分に転機がきたのが、まさに7年前の今!
農家を目指して東京→徳島の農業研修にでたのでした。
当時のブログ記事。
いざ徳島へ | 自然農園 日本晴 (nihonbarefarm.com)
![](https://nihonbarefarm.com/wp-content/uploads/2021/04/1544310_761631033867136_2025688006_n.jpg)
この転機がなければ、農家になることも、南伊豆に移住することもなかった。
一生忘れる事がない日。
僕は南伊豆に来て、農家をやってて、後悔なんかない。
サラリーマン時代に戻りたいとか、そんな気持ちも不思議と全く湧いてこない。
昔と比べると確かに収入面では下がるし、心身ともに酷使する。
だから、もしそのことだけ、
収入は下がるし、身体もしんどい、
そのことだけを過去の自分が知っていたら、もしかしたらこの将来を選ばなかったかもしらん。
だって、都会暮らしで、サラリーマンしか知らない自分がもしそう聞いたら、
デメリットばかりを思い浮かべて、絶対チャレンジでけへんかった。
田舎の暮らし方、農家として生き方。
自然との付き合い方、自然の移ろい、恐怖、美しさ。
食の多様性、自由な遊び方、気兼ねしない子育て。
手作りする知恵や技術、日々の工夫、暮らしを作る喜び。
都会では信じられへんぐらいなクリエイティブな毎日。
こんな面白いことがあるなんて、やっぱりやってみな分からん。
そして、やってみたら、自分で自分の人生を歩んでる感じがする。
だからやって良かったと思う。
人生一回きり、
自分の想像なんかたかがしれてる。
だから一回ぐらいレールから外れてやってみてもいいと思う。
そして、自分もそうやったけど、
一度レールから外れてみると想像以上に本気になれる自分がいるし、
失敗したり未熟な自分に辟易もするけど、それを糧にして成長できたりもする。
そういう姿を見て応援して下さる方も沢山いてる。
本当にありがたい。
といっても、自分ひとりじゃ途中で寂しくなったり、くじけたりしてた。
一緒に歩む楽しみ、苦楽を共感できること、思い出を分かち合えること、
人生って山あり谷あり、 話し合って良い解決策を探り、ともに支えあいながら歩んでいける幸せ。
年とった将来、こういう人生やったなぁって、
あれはヤバかったなぁとか、あの時は最高やったなぁとか
そんな思い出を二人してしみじみ話し合う姿が想像できる。
付き添ってくれる奈々に感謝!!
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