サツマイモの色んな魅力

昨日は雨予報に合わせてサツマイモの植え付けをしました。

サツマイモの苗

ビニールハウスで育ててたサツマイモの苗が順調です。やはりハウス広いと使いやすいし、温度管理もめちゃくちゃ楽。

サツマイモの苗(蔓)を採って、畑に植えていきました。サツマイモは種ではなくて、蔓を植えることで芋ができるんです。

予報通り、植え付け後にぴったり雨が降ってきたのでほっと安心!うまく根付いてくれると思います。

ちなみに、蔓を取ってしばらく日陰で置いとき、発根させてから定植する方法もあるんですが、うちは蔓を採ってすぐに定植する方法でやってます。

経験ではどちらも収穫量は変わらないし、活着(根が土に着く)も多少良いぐらいでそこまで変わらない気がします。だったら、苗が元気なうちに植えたいし、管理が楽な方がいいかなと思ってます。

サツマイモって、本当にすんごい野菜なんですよ。農家になってサツマイモの新たな発見をするたびに、何回も感動させられました。

食べる側からしたら、焼酎の原料として酒好きには必要不可欠な野菜ではあるんですが、一般的にもシチューに入れたり素揚げしたりと使いやすい野菜の一つです。

ですがなんと言っても、王道は焼き芋。もはや主食にしてる人もいるぐらい人気です!ドライブ中のおやつや、小腹が空いたときの非常食とか、至るところで役だつパートーナーでしょう。

大阪の母親は、ほぼ毎日焼き芋を食べてます。どんだけ好きやねんってぐらい笑。なので度々サツマイモを箱いっぱいに詰めて大阪に送ります。

そして、栄養という面でもかなりの高評価を受けています。デンプンなので炭水化物はもちろん、ビタミンやミネラル、食物繊維もたっぷり含んでます。美肌や整腸作用があり、サツマイモダイエットも流行ったぐらい。

作る側からすると、これまたサツマイモは非凡なる才能を発揮されます。

まず、作りやすい。もともと日本では鹿児島(薩摩)から広がった野菜なんですが、シラス台地の痩せた土でもよく育つということで、薩摩でよく作られてたそうです。

確かに農家になって育ててみると、どんな土でも育てやすい。そして、台風や大雨といった天災にもめちゃくちゃ強いので、大不作ということが少なくて収量は安定してます。

そして、類まれなる保存性。秋に収穫した芋は、きちんとした温度で保存できれば春から初夏頃まで美味しく食べれます。うちでも、まだ家で食べてるんですが、ほぼ半年保存でき、出荷できるということになります。色んな野菜を育ててますが、こんなに保存性の高い野菜はありません。

さらには、素晴らしい子孫繁栄能力。コレは育てたことがある人じゃないと分かりにくいですが、サツマイモは種からじゃなくて蔓を苗として育てます。

春、サツマイモ自体を土に植えると、一枚目の写真のように芋から蔓がドンドン伸びてきます。その蔓を切って畑に植えることで、蔓が成長して芋ができます。一本の蔓から、5個ぐらい芋が採れます。

サツマイモ一個から、15本ぐらいの蔓が採れ、1本の蔓から5個ぐらいの芋が採れます。概算やけど、春のサツマイモ1個から、秋には75個の芋が採れるんですよ!!改めて計算してみるとめちゃくちゃすごいです。

ということで、長々とサツマイモの魅力を語ってしまいましたが、これでもまだ語りきれてないと思うぐらい、魅力たっぷりなサツマイモです。

日本晴のサツマイモもお陰さまで毎年大人気です。うまくイノシシから逃れきれれば、今年もうまく育ってくれると思うので、今から楽しみです。

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