南伊豆に移住して6年経って思うこと

祝、南伊豆に移住してきて丸6年が経ちました!

この丸6年、自然栽培での農業と、子育てと、家のリフォーム関連と、空き家紹介などの地域改善ばかりやってきました。

南伊豆に移住して来る前は完全に都会育ちのシティーボーイやったけど、大学時代に休学してオーストラリアに1年弱いた時に、自然があまりにも壮大なことに感動して、

そこから東京でサラリーマンになるけど、それはそれでめっちゃいい経験やったけど、自分の中にふつふつと矛盾が湧いてきて、

自然を破壊しながらも、いつまでそれを知らんふりして生きていけばいいんやろ

とか、

都会でぎゅうぎゅうに暮らしながら、高い家賃や生活費を払いながら、これっていったい誰のための人生なんやろう

とか、

ものすごい勢いで便利になってありがたい世の中やけど、日本の文化的な側面や、田舎の自然環境が失われていく社会って大丈夫かな

とか、

自分の背中は、将来の子供たちに自信をもって見せれるんかな

とか、

モヤモヤと色々感じたことを思い出します。


南伊豆に移住してきて6年経って
観光業が大きな商いである南伊豆町としては、田舎と都会は持ちつ持たれつの関係であることが良く分かったし、

商売というだけじゃなく、単に都会からの人の流動というだけでも田舎にとって刺激があることやし、

でも、予想通り、田舎であっても日本の文化的暮らしや自然環境は失われつつあり、

また高齢化が超急速に進んで人口が大きく減少していたりと、

リアルな現場を感じています。
(南伊豆に移住してきてこの6年で、人口が10%以上減っている)



自分達は南伊豆に移住してきて、自然栽培野菜の専業農家として6年間やってきて、

はっきりいって、控えめにいって

めちゃくちゃ大変過ぎて、もう二度と同じことはできへん かも笑。

家族で新生活を営みながら、新しい場所で、新しい仕事を立ち上げる、
しかも一次産業というハードな職種なので、それはもう失敗の連続であり、挫折の連続でもあり、
理想と現実がかけ離れていて悔しかったり。

「自然と暮らす」「自給自足」「手作り」といえば憧れる言葉で、移住者の多くの人はそんなイメージをもってきてるんかなぁって思うけど、

自然ってそんなに簡単じゃないし、体力も、知恵も、技術もいる。


梅干しや乾物などの保存食を作るにも、
木や土などの天然素材を使って家のリフォームをするにも、
木を切ってきてストーブ用の薪にするにも、
季節ごとに採れた食材をうまく調理するにも、
もちろん自然栽培での多品目野菜作りも、
それら全てに関わってくる機械や道具の使い方や手入れも、

それぞれ沢山の知恵や技術が必要で、

今やっとその一つ一つが体に馴染んできたかなぁって感じてます。

そしてそれがいったん体に馴染んでみると、やりたいことの自由度が増したり、応用が効いたりしてくるしで、なるほど、自然との深い楽しみはこれからなんかなぁって思う。

南伊豆に来て6年、色んな勉強をさせてもらい、豊な食や自然に恵まれ、田舎暮らしって本当に面白いなぁって思います。

移住して生まれた小晴も、すっかり大きくなってきた

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