命は巡る、チャコまたな

昨日早朝、家の中にあるチャコの部屋を除くと、チャコがぐったりとうずくまっていた。

寝てるんかな、と思って軽く触ってみたけど、目は開いても反応がめちゃくちゃ薄い。

奈々が膝の上で抱えてみると、口からネバネバした泡のようなものが出ていて、足が固まったように動かなくなっていた。

病院連れて行こか？？と話してたら、いきなり膝の上で下痢のようなうんちをして、

あぁ、どうしたどうした、と片付けてるうちに、今度は口から黄色い水が水道みたいにどばーっと出てきて、

あぁ！！もうやばいかもっ！！チャコ頑張れっ！！！！って言ってるうちに、チャコはわずかに開いてた目を、ゆっくりつぶって亡くなった。

朝起きてから5分、膝の上に抱えてから2、3分のことやった。

家の前にみんなで穴をほって、そっと土をかけて埋めた。

怪我してからずーっと苦しかったんやな。変に延命させてごめんやったかな。朝まで死ぬの踏ん張ってたんかな。膝の上で気持ちが燃え尽きたんかな。

めちゃくちゃ悲しくて泣いた。普段泣くことなんか全然ないのに、昨日は一日中涙がこぼれてきた。

チャコは飼ってる鶏の中でも懐っこくて、なんか不思議とかわいかった。しかも卵を3週間お腹で温めて、二羽のひよこを育てたお母さんでもあるねん。

毛並みも美しいし、体も立派で、目はくりっとしててかわいかってんなぁ。

ごめんな。ありがとう。土の中から見守っててな。

畑では種取り用の大根がこんなに大きくなってきてます。

無数の命の生と死が繰り返される土の中。チャコの命もまた別の形でいいから巡ってきてくれるかな。