実家の愛犬のこと

実家に所要があったのと徳島の賃貸アパートの手配のため、またまた実家に戻ってきました。
自分の居場所が実家にあるってのは、やっぱりホッとするし嬉しいもんですね。

でも、愛犬のちっちがもうだいぶん老衰してて、その姿をみるだけで悲しすぎて。
久しぶりに実家に帰ってきた時はあんなにはしゃいで喜んでくれたのに、今は帰ってきたことにすら気づいてくれへん。
近づいて行っても、話しかけても、もう俺のことが分かってるのかどうかも分からんぐらい。

目が見えへんくなって、耳も聞こえへんくなってて、鼻だけを頼りに生きてるちっち。
自分の居場所すら分からんときがあって、そのときはただただ部屋の中をさまよい歩いてる。

大好きやった散歩も、散歩行くでって叫んでもきょとんとして遠くを見ているだけで、もう満足に外を歩くこともできへんから、いつもの場所までだっこして連れて行く。
体重は昔に比べて太ったせいで、抱っこしてる手はずっしり重たくて、暖かい。

毎日食べることだけを楽しみに、毎日ひたすら生きてるちっち。

元気やったちっちはもう戻ってけーへんのかな。
不憫すぎる気がして泣けてくる。

けど、あぁ今日もご飯がっつくなぁとか、ちゃんとうんこしたなぁとか、無事に起きてきたなぁとか思うたびに不思議に心が暖かい。
ただご飯を食べて生きてくれてるだけで、めちゃくちゃ嬉しい。

何かを考えたり行動するたびに、善悪や誇りや立場や価値観や色んな考えが普段の自分をとりまいてて、いつも何かに振り回されて生きてる。
社会で生きるってことはそういうことやし、ちゃんと向き合う必要はあると思うけど、いつの間にかそればっかりに捉われてて大切なことを忘れがちな未熟な自分。
間違いなくみんな共通で一番大切なことがあるもんな。

毎日美味しく食べれて生きていること、そのことにただただ無性に感謝する大切さをちっちが身をもって教えてくれてる気がする。

ありがとね。
長生きしてな。

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