移住する前、自分たちが徳島で農業研修をしていたときから、いつか宿をやりたいと思っていました。
南伊豆に移住してきてから、宿に合う空き家を探し続けていたけどなかなか見つからず、宿計画は一時諦めモードに。
でもふとある時、家から近くて一番いいなぁと思っていた古民家の話が舞い込んできて、そこから一気に古民家を購入することになったのが二年前です。
残置物を含めて古民家を購入したので、一年目は大量にある残置物の撤去に。
本、布団、本棚、家電、ソファー、カバン、靴、キッチン用具、瓶や缶、ペンキ、得体のしれないもの、農具、畑のパイプ小屋など、軽トラ何杯分もの廃棄になり、ゴミの仕訳や解体にもかなり時間がかかりました。
古民家の中がある程度片付くと、今度は家の周りの環境確保。
ひと目で獣害が酷いことがわかるほど、猪や鹿の足跡や荒らした形跡がめちゃくちゃありました。
古民家の裏にある農地もセットで購入したので、畑と古民家の周囲に電柵や金網を張るとしても、古民家の横にある耕作放棄地も同じく囲わないと、囲いにどうしても隙間が出たり、必要以上に手間がかかったりすることが分かりました。
なので、古民家横の農地の地主さんを探して賃貸交渉をし、無事に畑を借りることができました。(これはこれで色々とあったんですが長くなるので省略!)
それから、古民家周りに金網を張り、かつ鹿よけのために高い場所に電柵も張りました。畑は凹凸が酷く、笹や雑木も生え、石垣も崩され放題。手作業で一つ一つクリアーし、畑の再生も最低限完了して、野菜の作付けもできるようになりました。
2年目は、ビニールハウスを建設したり、実家の父のこともあったりして、古民家の方は手がつけられず。。。進めないとなぁと思いつつ、一年間まるまる何も進まなかったんです。
ふぅー。なんか話がめちゃくちゃ長くなってしまったんですが、以上がこれまで2年の経緯でした。
それで、3年目になる今年、奈々とどんな宿にしたいか、これからどういうふうに進めていくか、色々とアイデアを出していました。
が、アイデアはあるものの、初めての宿なので実際に何をどうしたらいいのかよく分からず、遅々として進まない感じ。
そんな中で、2月の半ばに東京にいる友人の設計士に会いに行ったところ、そこから話が急激に進み始めました。まさに急転直下❗
3月に現地に来てもらって、様々なアドバイスをしてもらうことになりました。資金繰りについても思わぬ提案がありとても助かりました。
地元の大工さんにも見積もりを取って、おおよその改修に必要な資金も想像がつきました。
それから、保健所や農林事務所、土木事務所、消防署に、許可を取る上で必要となる建物の設備を確認しました。
ややこしいのが、小規模な宿の形態としては主に二種類あり、旅館業法の簡易宿所(農家民宿もここに入る)と、民泊新法による民泊。前者にするか後者にするかで、必要となる設備や要件が変わるんですが、そもそも自分たちにとってどっちがいいかを考えるのがまたややこしい。
建物の場所が市街化調整区域なら簡易宿所はダメやし、民泊の場合は、家主が同じ建物に滞在しなければならず、滞在しない場合は専門業者に管理を委託しないといけないとか。民泊は営業が180日に制限されたり、簡易宿所なら消防設備が色々と必要になってくるし。延べ床面積が〜㎡以上だとどうとか、農家民宿なら規制が緩和されるとか。
なんか条件の枝分かれが多すぎて、何がどうなのかはっきり分からんけど、保健所の方の話を聞くと、僕たちには簡易宿所がいいらしいし、許可をクリアーするのもそれ程難しい話ではなさそうなのでホッとしました。
ひと口に宿っていっても、建物の改築のこと、許可のこと、具体的な運営の方法、資金繰りなど、色んな方向で考えることが多くて頭がいっぱいになります。それでも奈々と二人やからやっていけるかなぁと思う。
ボロボロの古民家。どのように再生し、どう宿として運営していけるのか、不安も沢山、ワクワクも沢山です。
コメント
おお! 初動画ですね!
やっぱり動画だと臨場感が違いますね。
弟のアパートを引き払うときにこんな小さな部屋なのに……と思うほど
山のようなモノに閉口しました。
片付けるって大変ですよね。
まあカラッポになったお宅にはこれから日本晴れさんの夢を詰め込んで下さい。
拝見してるだけでも楽しいのでまたブログに上げて下さいね。
嬉しいコメントありがとうございます!
「空っぽになったお宅に夢を詰め込む」ってすてきな表現!!どんどん詰め込みますよ〜。
片付け大変だったんですが、応援してくださる方がいるだけで元気が出ました。また動画アップしますね。