高齢化が進む集落の実情とは

昨日は年に一度、集落の青年会による草刈りの日。集落の若手がほぼ全員集合して草刈りしました。

曇りやったので体に優しく、サクサク終わりました。この時期の肉体労働系の仕事って、天気が晴れが曇りがで疲れが全然違うからね〜。

南伊豆の辺境にある市之瀬集落は、70世帯ぐらい、どこの田舎もそうやろうけど高齢化がめちゃくちゃ進んでます。

若手、といっても30-40代は15人ぐらいで、20代はおらんのかな。その若手の内の移住者は1/3ぐらいです。

感覚的な数値やから多少誤差はあると思うけど、若手移住者の割合が何気に多く、この集落が移住者の受け入れに優しいのが功を奏してます。

草刈り後のミーティング

草刈り後のミーティングで出た話題は、コロナ禍で祭りはしたいかどうか、祭りの時期に旗を掲げための木製支柱をポールに買い換えるかどうか、集落としての草刈りを継続できるのかどうか、という話がありました。

集落の祭りは毎年11月1日に行われてます。昔ながらの風習で、秋の五穀豊穣を祝う祭典です。

夜、照明を灯した舞台を中心に、太鼓や小太鼓、笛があって、天狗などの三役でてきて、自家製の屋台があってと、規模は小さいながらもかなり味があります。

去年はコロナ禍のため開催されなかったけど、今年はどうするかということで、青年会としては開催したい意向ではあるけど、実際はその時の社会状況や周りの集落の状況によるから、正式な開催可否の判断はまだ先になりそう。

ただ、開催するとしても高齢化のため参加人数がかなり減少してて、準備のための人出不足、当日の参加者不足は毎年問題になってます。

その祭りの時期には10m級の旗を3本掲げる習わしで、そのために木製で13mの支柱が3本、集落で維持してきています。

13mというと4階建てぐらい、それが木製の支柱なんでめちゃくちゃ重たい!

それを持ってきて立てるためには集落中の人が集まってきて、紐で引きながらやるんですが、高齢化で危ない、今後人手不足が懸念される、ということで、金属製のポールに買い換えた方がいいんじゃないかと。

ポールは買えば1本80万!

木製の支柱は趣があって、100年以上前のもの。昔の人が手作りしたと思うけど、誰もがいつからあったのか分からんぐらい古い。経年劣化のためすぐとは言わなくても木製はいずれ危険になってくる、さあどうするか。

集落の草刈りは、年に一度の6月、各世帯1名が参加して、河川の土手の草刈りをします。

うちの班(集落内の細かい単位)では、70-80歳のおじいちゃんもメンバーに入ってる。

おじいちゃん達が河川に入ったりしながら草刈りするので危なすぎる、でも若手だけやと大変すぎるし、いずれ先細りしてできなくなるけどどうするかという話。答えはまだ出てない。

都会にいたときには想像できへんかったけど、田舎では美観や機能の維持のため、まだ祭典が続けられてりしてて、集落の人手がかなり必要になってます。

高齢化の今、市之瀬集落は重大な過渡期を迎えてます。続けるのか、辞めるのか、何かを導入するのか、若手を呼び込むのか。

僕個人としては将来的な危機を感じ、不安に思うけど、でも好きな集落がどうなっていくのかに参加できる喜びも実はあります。

若手の移住者求む!

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