超ド田舎で新規就農のすすめ ①心がまえ編

今、静岡県南伊豆町で就農して1年2ヶ月ほど経ちました。

大阪生まれ、大阪育ち、東京でサラリーマンの僕。

東京生まれ、東京育ち、東京でOLの妻。

二人ともに所縁のない町に移住し、

少し古い家(母屋と納屋)を改修するのと並行して、

畑を借り、農機具をそろえ、夫婦で農業を一からスタートしてきました。

徳島で農業研修を受けたとはいえ、農業を親から引き継ぐのではなく、新天地で新規就農するには

様々な楽しみ、そして苦労が…笑。

 

ニュースで知っていたものの、超ド田舎の畑や田んぼは、本当にどんどん放棄され野生化していってます。

この1年でも、近所の方が高齢の為、病気の為に畑を辞めるのをまざまざと見てきました。

高齢化まっただ中なので、この流れは今後も一層加速するんじゃないかなぁと思います。

ただ、そんな中で実際に新規就農してみると、色んな可能性をひしひしと感じ、将来の展望にはめちゃくちゃワクワクしてます。

そんな超ド田舎で、僕たちと同じように都会に違和感を感じた方や、これから農業を目指したい方などが就農することを願い、
何かの参考になったらいいなぁと思い、自分達がこれまで経験したことを通して考えをまとめみようと思います。

 

まずは【心がまえ編】

なぜ農業をしたいのか。

どんな農業をしたいのか。

どんなところで農業をしたいのか。

 

同じ場所で同じようなことをしていても、その想いはみんなそれぞれ違っていたりします。

僕は、東京でサラリーマン生活を送り、効率とお金を最優先する経済至上主義の中で、

何気ない日々のストレスの大きさと、自然から離れてどんどん我儘になっていく暮らしに疑問を持ちました。

人生は一回しかないのに、自分はこんな暮らしをずっと続けてていいんやろか?

もし自分が夫となり父となったときに、自分の背中はイキイキした姿に映るんかな?

様々なしわ寄せが起こり、どうしようもない未来を次世代が背負うことになるかもしらんのに、知らんふりしてていいんかな?

(奈々もまた、会社員時代に、全く同じではないにしても似たような疑問をもってました。)

 

就職前や退職後に海外の暮らしぶりを経験するうちに、もっと自然で健康で豊かに生きている人達がいることを知り、

自分もそんな暮らしをしたいと思うようになりました。

東京の飲食店で働いているときに、

きちんとした食材で、シンプルに食事をする幸せを経験しました。

そこで若い農家さん達と出会い、農業の可能性をひしひしと感じました。

 

ただ農業と言っても、規模も場所もやり方も様々。

超規模拡大による大量生産型

都市近郊による利便性や販路確保型

慣行農法、有機農法、自然農法・・・

 

自分たちの希望は、海や川や里山といった自然に近い方がいい。

暮らしは古風な方がいい。

野菜は大量生産というより、気持ちが行きとどくレベルがいい。

自分もお客さんも畑にいて気持ちいいがいい。

農薬は使わないほうがいい。

農業をすることで地域に貢献できる方がいい。

 

奈々とほんまに色んな話しをして、結果的にこんな農業をすることにしました。

(大正解でした!!!)

 

みんなの人生、色んな経験を通して感じたものがあると思います。

なぜ農業をしたいのか

どんな農業をしたいのか

どんなところで農業をしたいのか

 

他からの情報を頼りにするんじゃなくて、これはもう自分の中にある価値観やと思います。

だから、自分の中から湧き出てくるものを自分で掘っていき、その中で自らの農家ライフ像をより鮮明にしていくのが一番やと思います。

 

いざ就農してみると、周りには色んな魅惑があって、自分自身の価値観が問われる時がたぶんきます。

刺激を受けるごとに、あっちにいったりこっちにいったりしてると、どんどん自分自身の舵がきかなくなって、方向性を見失い、芯のない生き方になりそうです。

 
そうならないように、自分自身の経験と感性から、自分の人生の目標みたいなものを設定してみたらどうかなぁと思います。

といっても、僕たちも就農してみて初めて分かったこともあるし、最初から何も分からない場合もあるかも?

 

そんな時は超ド田舎で新規就農できまりやん!!

コメント

  1. […] 前回は「超ド田舎で新規就農のすすめ ①心がまえ編」とうことで、農家になるにあたっての心がまえ、特になんで農家になりたいのか、ということを自分自身で突き詰めた方がいいと […]

  2. […] ちなみに、前回までの記事はこちらをご覧ください。 超ド田舎で新規就農のすすめ ①心がまえ編 超ド田舎で新規就農のすすめ ②田舎のメリット・デメリット編 […]

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