大好評の野菜たち

研修開始から、7ヶ月と10日が経過。
めっきり冬が近づいてきて、最近は服装についてどうすれば温かく過ごせるのか試行錯誤しています。
特に畑では冷たい土と接触する足からの冷えが大きく、いったん足先が冷え切ってしまうと動き辛くなって困るのですが、ルームシューズを履いたまま長靴を履いてみるとなかなか快適なことが発見され、そんな些細な工夫にいそしんでいます。

先日、社長に連れられて、社員と研修生全員でマクロビディナーを頂いてきました。
シェフである清水さんは代々続く古民家と畑を活用しながらマクロビ料理を提供されている方で、当日は私達の野菜を使ってバラエティー豊かな料理してくださりました。

(写真手前はエビ、と見せかけて人参のフライ。美味しかった!)

お世辞も多分に含まれていたとは思うけど、清水さんからの野菜の評価はものすごく高くて、菜食&オーガニックで研ぎ澄まされている料理人からの思わぬコメントに、社長を筆頭に全員めちゃくちゃ嬉しく(特に社長の喜びはひときわでしたが笑)、自分達の仕事を誇らしく思えたのでした。

と同時に、こんな野菜を自分で早く作りたい、という焦りや、こんな野菜が自分に作れるんやろうか、という不安も内心あったりして。

日本全体からしても稀有な野菜の育て方。
無農薬、かつ、無肥料。

現在では、農薬と化学肥料を使う”慣行栽培”が主流で(スーパー等で売ってるのはほぼこの野菜)、農薬は使わず有機質肥料を使う”有機栽培”も少しずつ有名になりつつありますね。
ただ、いずれの方法でも共通してるのが、野菜を育てるために畑に肥料を入れるということ。

それに対して、農薬を使わないだけでなく、肥料も使わない”自然栽培”(自然農法とか自然農とか)。
肥料を入れなくても野菜は育つん?って普通は思うけど、研修先の若葉農園では、数ヘクタールという規模の大きな畑で当たり前のように野菜が育っています。

研修当初は、ここで勉強すれば自分も無肥料で野菜が育てられるようになると思っていました。
つまり、(短期間では無理だとしても、いつか)知識や技術を習得さえできれば、それは達成できるものだと思っていました。

でも、研修が始まってから、他の農家ではうまく育たない中で若葉農園は奇跡的な存在だという話を聞いたり、色々な失敗談を聞いたりしていると、どうやら、無肥料は簡単な話ではないらしい。

正直なところ、無肥料で育てるための成功要因は何なのか、いまださっぱり分かりません。
自分でやってみないと分からないとは言え、毎日毎日畑で作業をしてたら否が応でも頭をよぎる。
というか、そもそも無事に農業をスタートできるのか、身体は元気なままでいてくれるやろうか、軍資金は間に合うやろうか、とか色んなことが頭の中を行ったりきたりで。

研修も7ヶ月を過ぎ、そろそろ次の一歩に取り組み始める時期にきてるせいか、行き場のない不安がちょいちょい襲ってくるなぁ。

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