熊野古道から伊賀へ

12月12日
実家でゆっくり過ごしすぎたせいが、気が抜けて身体が重い…
これからまた車中泊が続くことを考えるとちょっと気が重たい。

海が綺麗で、山もあり、温暖でということで途中から三重県も気になり初め、三重訪問を決めた。
三重県南部は雨量が多くて台風の通り道と聞くけど、かなり温暖なそうなので興味津々。
大阪にいるとき、三重の行政担当者に電話で確認したところ、どうやら南部方面はみかん又は田んぼが主流らしく、畑は殆どないと仰っていた。
有機なら山間地の伊賀が有名だとも。
でも伊賀は寒そうで冬野菜は作られへんやろうし、南部にも畑は多少あるやろうと一応期待して行ってみることに。

とりあえず、情報が少ないので熊野古道方面の道の駅をまずターゲットに進む。
分からなければまず道の駅に行ってみる、というのが今回の旅で定番。

奈良からを斜め方向に横断して道の駅を進む中で、川沿いとかに土砂崩れが多発している状況を目の当たりにする。
怖すぎる…
なんやろ、台風のせいとかかな。
農業をする上で災害は極力避けたいと思っていたので、こっち方面は遠慮したほうが良さそう、というのが二人の中でなんとなく共通認識となる。

道の駅に着いて情報収集してみると、どうやら熊野古道というのは簡単に歩いて行ける距離ではなく、ちゃんと歩こうとすると1日がかりらしい、ということが発覚。
近くに熊野大社本宮という、熊野三山の1角をなす神社があるとのことなので行ってみる。
どのみち今日は殆ど時間がないし。
熊野大社本宮は、失礼やけどあまり期待せず行ったのが良かったのか、一番好きな神社になった。
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そして、同じく道の駅で知ったつぼ湯。
日本で唯一、公衆浴場として世界遺産登録されているらしい!!!
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中身は行ってみてのお楽しみで!

道の駅 海山にて車中泊。

12月13日
せっかくここまで来たから、ということで伊勢神宮にお参りに。
高校?の時に修学旅行か何かで来て以来やから、もう殆ど記憶に残ってない。
外宮と内宮というのがあって、内宮の方はお店がたくさんで活気があった。
個人的には熊野大社本宮の方が気持ちがすっとする感じがした。

午後からは、直前でアポイントが取れた”たかいく新舎”さんに。
東京で野菜を販売してた時の常連さんが教えてくれた方。
神奈川で代々続く農家をされており、そこで慣行栽培から有機栽培に転換した矢先に地震があり、三重に移住してきたそう。
話を伺ってみると、もう専業農家は辞められて、自給自足の生活を満喫しているとのことやった。
薪ストーブが当たり前に並ぶダイニングや、業務用のキッチン設備を導入した台所は、めちゃ素敵な空間やった。
こんな暮らしはいいなぁ、と未来にワクワクする。

ここでも有機なら伊賀が有名だと伺い、モクモクファームにも一回行ってみたかったし、伊賀へと向かう。
昭和の面影がのこる”一の湯”で気持ちのいい風呂に入り明日に備える。
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スーパー銭湯はあんまり好きじゃないから、そこにあればローカルの銭湯や温泉に入るようにしている。
毎日こんなに良い風呂に入ってたら、肌がすべすべになりそうやわ。

道の駅あやま にて車中泊。

12月14日
朝一からモクモクファームに突撃する。
以前やまもりカフェのまどか料理長から噂を聞いてから、一回行ってみたいと思っていたところ。
ここは6次産業化に成功し、日本一視察が多いところとして有名だそうで、入ってみると色んな仕掛けがあり確かに面白い。

午後からは伊賀の農家さんのところに。
伊賀では最近、有機農家さん達がグループで盛り上げようと伊賀有機農業推進協議会というのが立ち上がったそう。
その事務局をされている伊賀ベジタブルファームさんに電話したところ、畑を見学させてくださったり、そのメンバーの山口さんという農家さんも一緒に来てお話を聞かせてくださった。
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伊賀ベジタブルファームさんはかなりの若手ばかりやのに、沢山野菜が育ってた。

伊賀には、天地農場の久門さんという方がおられ、戦後農地改革によって伊賀に作られた大規模な畑が将来使われなくなるだろうという予測の元、自分で研修生を育てて新規就農を促す研修道場をずっと続けてこられたそう。
だからこの地には有機農家が沢山いて、魅力的な場所になっていったのやろね。

先輩・先人の方達にすごい方がいっぱいいる。
自分の世界が狭かったことにつくづく気づかされる。

お気に入りの一の湯に入って充電し、静岡方面に向かう。

刈谷ハイウェイオアシスにて車中泊。

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