実はひっそりと、昨年の6月から木工塾に通っていました。
場所は隣町の松崎町、週に1度のペースで。
週に1度、朝から夕方まで木に明け暮れたこの10か月。
体力的に無理したことも多々あったけど、本当に学びが多くて有意義でした。
刃物の研ぎ方、カンナやノミの仕込み、手加工によるホゾ継ぎ、木取り、機械加工など。
全くの素人だった自分としては、
刃物を研ぐための砥石、その砥石すらも別の砥石で研ぐ必要があることやったり、
ホゾ継ぎ(釘やビスを使わない接合)をノミで手加工する時、たったの0.5㎜すらの誤差も許容できない範囲であることやったり、
カンナを使えるようになるためには、カンナ刃の研ぎはもちろんのこと、カンナ台の手入れや対象木材の目利きも必要なことを知りました。
基本的なことからじっくり勉強することができ、たったの10ヵ月じゃ触りぐらいしか学ぶことはできへんかったけど、それでも今後の人生に大きな可能性を与えてくれました。
ほんと木工塾に通わなければ、一生気づくこともなかったかもしらん。
刃物の研ぎ方なんかは、包丁や農具で超多様に使える技術やし。
もともと木工塾の酸化動機としては、家のリフォームをやってるから木についてもっと勉強してみたい。
そんな感じでした。
木工塾で習うことは主に家具だったり小物だったりするから家のリフォームとは対象がちょっと違うけど、
それでもこの前家のフローリング張りをするときも、やっぱり木工塾の経験はかなり生かされました。
興味ある方はぜひ問い合わせしてみてください。(今年度の募集は締め切ったようです。)
松崎工房



そして、自分が木工塾に通ってみて思った事は、
自分はこの田舎っていう自然あふれるフィールドの中で、
自然栽培の野菜作りを主として、
生き物を育てたり、気持ちいい場所を作ったり、そんなのがやっぱり大好きなんやなぁって思いました。
畑はこんな感じのレイアウトにしよう、倉庫はここにしようとか、
余った場所にはこんな果樹を植えてみようとか、
鶏を飼ったり、沢水を引いてきて野菜を洗う場所を作ったり、
時には藍染や柿渋を作ったり、
土壁を塗ったり、無垢材のフローリングを張ってみたり、
なんかそんな庶民的で、空間的で、植物的な感じが好きなんやなぁって、
改めて気づけました。
自分達の暮らしは野菜や木といった植物が中心にあり、そこから生まれる豊かな衣食住があり、
そんな暮らしをお客さんや友達たちと共感し、未来に繋いでいきたい。
南伊豆の小さい小さい農園やけど、そんな風に改めて思ったのでした。
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