先日、猟師さんに鹿の半身を頂きました。
移住してすぐのころ、近所の猟師さんから「鹿が2匹かかった」と声をかけられて、近くだったので見にいったことがありました。
行くと鹿2匹は親子だったんですが、親はすでに鉄砲で撃たれてて死んでいましたが、小鹿はくくり罠にかかった状態で元気にしていました。
そして状況を察して恐れおののく小鹿の横で、親の解体を始め、親の解体が終わると小鹿はすぐに殺され、そこで解体されるという現場を体験しました。(僕も解体に関わった)
その小鹿の様子が今でも鮮明に思い出せるぐらい、かなりショッキングなできことで、片足がワイヤーに繋がった状態で足がちぎれんばかりに逃げようとする様や、恐怖から座り込みおしっこする様や、ついには諦めた様子に至った様、まさに生死の瞬間だったのを思い出します。
その時のとてつもない衝撃が心の中に釘を刺されたように残っていて、それからジビエの解体には積極的にかかわってきませんでした。
それが先日、知り合った猟師さんが鹿の半身持っていきと言ってくださり、まさかと思いながら手渡されたのが上の写真の鹿でした。
慣れないながらもなんとか部位ごとに捌きました。
捌くのにめちゃくちゃ時間かかりましたが、焼肉めっっっちゃ美味しかったです!
焼いたのは背ロースの部分ですが、他の部位はハムやベーコンにする予定です。
生き物は可愛そうと思って殺せない。
でも殺さないと肉は食べれない。
肉に対する自分の中のジレンマ、ずーと答えはでてない。
だったら肉を食べないという選択肢もあるけど、でもやっぱり食べたい。
だから殺せないまでも捌いて食べる、今の自分はこれならできそう。
現代社会は細分化され、見たくないものは見えない、触りたくないものには触らない仕組みになってる。
けど、見えなかったところを経験してみると、そしてこれが命を頂くことなんやと体感すると、自然と感謝という気持ちが湧いてくる。
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