Facebookで自分の昔の投稿が表示されてて、あぁ懐かしいなぁって思うことがあります。
先日は、「5年前のこの日」みたいな投稿で、奈々と二人で初めて耕作放棄地を開梱してるシーンが出てきました。
荒れ果てて背の高い草が茂る畑を、買ったばかりの草刈り機を使って綺麗にしてました。
農業未経験者が、小さい段々畑を、やったるでーってノリノリの勢いだけで開梱し始めたばかりの時。笑
いゃ、ほんと5年前はそうやったんやなぁってしみじみ思いました。耕作放棄地をどんどん開墾して、種をいっぱい蒔いて、失敗もいっぱいして。5年間のうちにいろんな苦戦がありました。
川の水があふれて畑が水没したり、猪にめちゃくちゃ荒らされたり、種を播いても全然育たなかったりして。これまで出荷できなかった野菜は数知れず…
5年前の就農時はそんな苦労なんて全く想像してなくて、
いえーい、自然栽培でめちゃくちゃ野菜育ってまーす!
みたいな成功ばっかりがあるものやと思ってた笑。
ほんとにマジでそう思ってました笑。
でも実際はそんなことなくて、努力したのになんでこんなに報われへんのやろ、
みたいなことが山ほどあって、
その度に凹んだし、
考えさせられ、鍛えられた。
都会しか知らんかった経験不足の自分。
そもそもの考えが甘かったんやと今になって思う。
農業(や漁業など)は自分の人生をかけて、自然がどんな側面をもたらしたとしても必ずその影響をダイレクトに受けるし、逃げられへん。
しかも、野菜や米は収穫まで時間がかかるもの。何か月も受けた影響が残るから精神的にもキツイ。
でもそれを受け止めてやり続けるしかない。
去年の夏も天候で苦労したけど、また今年も苦戦。
7月は過去最低レベルの日照不足、それに加えてかなりの雨量。
一転、8月はカンカン照り続きで月間降水量は40㎜程度と激少ない。
8月は水やりの日々。出荷と水やりで時間が過ぎていった。。。
こんな天候不順にも負けない野菜を作りたいなぁって思う。
これまで畑の引っ越しがあったりしてバタバタしたけど、ようやく安定した場所を畑にすることができたから、じっくり土の様子を観察できるようになった。
うちの集落はもともと田んぼだったところばかり。
借りている場所ももれなく田んぼだったところ。
だから作土層はめちゃ浅くて土も重たく、決して良い環境とは言われへん。
けど場所によって良く育つ畑もあれば、育ちがいまいちの畑もあり、その違いをよく感じれるようになってきた。土が良い状態になれば、野菜の生命力はどんどん上がり、ちょっとした天候不順にも負けないはず。
自然栽培の可能性をもっと発揮したい。
土を健全な状態まで上げていくとともに、自分の栽培レベルもまだまだ上げていきたい。
何の種をいつまくのか、品種はどうするのか、その後の管理は何をして何をしないのか、収穫のタイミングはいつがベストか。追求できる要素は山ほどある。
自然栽培の素晴らしさを畑で開花したいな。
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