3月に入ると急激に暖かくなるもんですね。
今までも同じように過ごしてきてたはずやのに、農家になって気温や季節に敏感になりました。
野菜(アブラナ科)は寒さの後に暖かさを感じると、花を咲かせる準備をするようで、ここ最近急激にとう立ち(花が咲く茎が伸びる)が進みました。
そうなると品質が落ちて出荷できなくなるので、とう立ちがこんなに進むものと知らなかった初心者農家は、随分と野菜を無駄にしてしまいました。。。
悪いことしたなぁ。
まぁこれも勉強。畑の肥やしになった野菜たちを糧にして成長しよう。
勉強といえば、今年は露地栽培に挑戦した冬でした。
アブラナ科の小松菜、蕪、水菜、青梗菜、大根を、11月、12月、1月、2月とタイミングをずらして播種してみて、それぞれどう成長していくのかを観察しました。
結果は、あまり大きくならず、、、小さいままとう立ちに突入するということでした。
土地が肥えてたり品種選定が良かったりすると、大きく育って出荷までたどり着けるものもあったけど、基本は、冬の葉物類の露地栽培は厳しいという感想です。
もちろん、そうなるやろうと予測もしてたから、ビニールを使ったトンネル栽培も並行して行ったけど、案の定こっちの方は綺麗に大きく育ってくれました。
(トンネルを張るのも、素材選びや張り方で何回も失敗したけど笑。)
ビニールの使用は極力減らしたいと思ってるけど、実際にやってみて使わなあかんと感じたものは仕方ない。
ビニールを使いまわしすることで消費自体は減らせるかなぁ。
でも、こうやって色々とチャレンジして失敗してみると気づきが多い。
失敗した時にその因果関係を仮定の下に考え、来年はこうしてみようとアイデアも出てくる。
実際に自分で経験したから、その結果に心から納得してるし、きちんと身につく。
良かった!
そして、奈々と一緒に畑に出てるから、一人でやるよりも2倍失敗できる。
その失敗からの気づきも2倍になるから、合計すると4倍も得るものがある。
(更に、二人の方が気分の落ち込みを軽減できる笑。)
新規就農するなら、夫婦(もしくは仲間と)がお勧めやで。
畑は、冬を終えて次の準備をしています。
初めての夏野菜。
初めての苗作り。
苗作りのために絶対的に足らないもの。
それは夏のような温度。
(夏野菜は、夏に成長するということで、夏の温度が発芽に適してます。)
研修先はビニールハウスがあって、電熱マットの上で発芽してたけど、ハウスもないし、今年度の投資は控えたいし、と思っているところ、近くの農家さんから踏み込み温床を教えてもらいました。
踏み込み温床は、落ち葉と草と水(それと一般的には鶏糞とか糠も混ぜる)を層状に重ねると共に、名前のとおり踏み込むことで菌が活発化して熱が発生するものです。
これ、初めて聞いたときは、なんで熱が発生するのか不思議でたまりませんでした。
だって、材料を見たら分かるけど、なんら熱的な要素はないんですよ!
相変わらず初めてのチャレンジ続き。
踏み込み温床作りのために、温床用の枠を作り、山から落ち葉を集め、畑の草を刈り、それを重ねて水をかけて踏み込んでみました。
南伊豆は山あいやから、山道に入ると落ち葉は取り放題!!
(自然が多いと恵みも多いなぁ。)
作って1週間すると温度が上がり始めたけど、思ったより上がれへん。。。
10日経ってもあまり上がらず。温床内の温度は外気温の影響を大きく受ける模様。
でも播種のベストタイミングがあるから、山から取ってきた腐葉土と砂を混ぜて苗土とし、ナスとトマトとピーマンを播種。
そしてビニールトンネルを温床の周りにも張ってみると、温度が良い感じで上がり始めた。
そして、昨日、芽がでた!!
とりあえず嬉しい!!!
温床を作り初めてから芽が出るまでの3週間ぐらい、底なしの不安が続いたけど、、、
(研修先だった社長がこの時期にピリピリしてたのも十分頷けた笑)
夏野菜のいい兆しが少し見えてきた。
コメント
[…] 夏野菜の時も同じように山から腐葉土を取ってきて苗作りをしてんけど、初めて腐葉土を取ってきた夏の陣では、どこか土が重く、苗の生長もいまいちでした。 […]
[…] 夏野菜の時も同じように山から腐葉土を取ってきて苗作りをしてんけど、初めて腐葉土を取ってきた夏の陣では、どこか土が重く、苗の生長もいまいちでした。 […]