葉境期は野菜がない

4月に入り、日差しの強い昼間はかなり暑くなってきました。
野菜や木々の花が咲き始め、キッチンから見える景色もまるで花畑のように綺麗なこの頃です。

夏野菜の育苗は初めてにしては順調やといっても良いぐらい、苗たちは元気そうにしてます。
今のところ播いたのは、トマト、ナス、ピーマン、シシトウ、キュウリ、ズッキーニ、インゲン、カンピョウ、シソ。
トマトとナスは思わず播きすぎて、小規模農家としては十分すぎる苗の数になっております。

子沢山で嬉しいといえば嬉しい…南伊豆生活を始めて今や最大人数となった欠掛ファミリー。
なかなか一人ひとりまで目が行き届けへんけど、大黒柱やから最後まで油断せずにいこう。

育苗は順調といっても、発芽後の育成管理は試行錯誤、疑心暗鬼でやってて、天気や気温で日々変わるビニールトンネル内の温度管理や水やりの程度は、自分の直感と知識を頼るしかない感じ。
何か調子が悪そうやなぁと感じたら、教科書にしてる本を読み直したり、先輩に聞いてみたり。
ここ最近はキュウリの苗がちょっと元気なさそうです。それとズッキー二の芽がなかなかでてけーへん。

野菜と一まとめに言っても、それぞれの品種で特徴が明確に違ってて(人間で言うと人種のような感じ)、農家はその特徴にあわせて世話をしていくことになります。
僕達はいわゆる多品目少量栽培で、年間品目数が40ぐらいあり(多い方なら100とかある)、まずはそれぞれの特徴を覚え、適切な対応を適切なタイミングで行っていくのに、精一杯というところ。
研修先では、さも当たり前のように毎日の作業が決まっていたけど、
今日一日の作業内容を決めることすら実は難しいのだと、自分でやってみてよくよく分かりました。

でも難しいから面白い、気づいたときの喜びは大きい。
初心者農家の特権、毎日発見と喜びの連続。

ここ最近は、葉境期(はさかいき)という時期に突入してます。
冬野菜が終りを向かえ、次に夏野菜が取れ始めるのが5月とか6月ぐらいから。
この二ヶ月間は野菜がほんと乏しくなります。

引き出しの少ない初心者農家は、まさに出荷できるのがタマネギだけになるという状態に。。。笑
寂しすぎて、なんでやねんっと突っ込みたいぐらい。

でもそんな畑の周りに桜が咲いて、寂しいけど気持ちいい畑になりました。

畑以外にも、レモン、ゲストハウス、加工品を並行して進めてます。
といってもゲストハウス以外はまだまだ先になりそう。

でも焦らずに、少しずつでも進めていこう。

昔サラリーマン時代の時にJRの広告で見た、

「いいパスは、走りつづける人のところに飛んでくる。」

という言葉がなぜか好きで、心の中にずっと残っています。
走らなくてもいいから、自分の理念を信じ、これからも動き続けたいと思ってます。

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