冬本番、南伊豆はここ最近台風みたいな強風吹きすさぶ日が何日も続きました。
いやー、誠に厳しかった。
めちゃくちゃ寒い。。。
でも昨日からは一転、風の弱い穏やかな天気となって、日向がポカポカ気持ちいいです。
そういう日は、太陽の下で家族三人で昼ご飯食べちゃったりして、あぁあぁなんか幸せやなぁてつくづく感じます。
幸せって単純。
今年の野菜出荷も無事終わりました!
ふぅ、出荷が終わってほっと一息。
したいところやけど、野菜を掃除したり箱詰めしたりする出荷場が空き状態になったので、先週から始めた出荷場の改修を一気に加速!!
もともと母屋の横にある馬屋(離れ)4部屋のうち、2部屋を出荷場として使い始めて、
一部屋は収穫してきた野菜を掃除する場所、もう一部屋は箱詰めしたり野菜を保管したりする場所にしてます。
入居当初、離れの建物自体の痛み具合が結構ひどかったけど、そもそもその痛み具合の全貌すらも分からないまま、
とにかく手当たり次第改修してきました。
草が多い茂った瓦の掃除から始まり、外回りの溝堀り、ゴミ出し、解体、柱や雨どいの補修、棚づくりなどなど。
ここまで全くもって素人の勢いだけでやってきた笑。
むしろ勢いがあったからできたんかも。
でもそのおかげで、とりあえず2部屋は野菜の出荷場所として使えるようになって(その他の部屋はゲストルームと物置)、今日まで無事出荷を継続できました。
やけど、出荷量や収穫量も増えてきて出荷場所として手狭になってきたし、
土壁だって粗壁(という一番基礎の部分)むき出しで、ぽろぽろはがれてくるし、
床に敷いてた板も湿気でボロボロになってくるしで、改善の余地がどんどん出てきました。
今年の冬は出荷場を改修するで!
と、夏ごろからウズウズしてたのでついに決行!
やることは、壁、床、柱、棚とめっちゃ幅が広いので、他は時間があれば必要に応じてやろうと思ってます。
まず、大事な柱
一部腐ってるところがあったので、大工さんにジャッキをお借りして、建物を持ち上げ、腐ってる部分を切って、他の材に入れ替えました。
壁は、中の竹小舞すらもダメになってるところが多々あるので、竹小舞を補修してからの土壁塗り。
材料は、竹小舞は「竹」とそれを繋ぐ「麻紐」、土壁は「土」と「藁」と「水」という極めてシンプル!
竹小舞の補修前
全てがすぐそこにある材料ばかりで、作業してて結構楽しい。
ちなみに、竹や土は、他の壁を壊した時にでてきたものをリサイクルしてます。
材料自体がリサイクルできるってのはほんと素晴らしい。
土壁は、「粗塗り」、「中塗り」、「仕上げ塗り」と、三層仕立てになってるので、粗塗りが乾燥してから中塗り、その後に仕上げ塗りをする予定です。
三層って大変やなぁ。。。
三回も塗らなあかんねんで。
それぞれの層で材料も変わるし、
壁も1枚だけちゃうで。10枚ぐらいあるねんで。
でも土壁塗りを何回もやってるうちに、三層それぞれに意味があることが分かりました!
昔からの作りはほんとよくできてる。
床はどんな作りにしようか悩んだけど、昔からある土間、いわゆる三和土(たたき)にすることに。
三和土って、昔の土間のことやけど、今は手軽なコンクリートばっかりやから三和土そのものを知らない人も多い。
調べてみると、三つの材料(土、石灰、にがりという説や、土、石灰、水という説があり)だけでできるらしく、にがりは結露防止になるけどコンクリを腐食させるという話があり、ここの柱の基礎がコンクリでできてるから、後者の土と石灰と水(+砕石)でやることにしました。
いやー、思った以上に色が白くなってもた(でもその後なじんできました)。
そしてめちゃくちゃ体力仕事。
土ってこんなに重たいんかぁとしみじみ感じる作業でした。
土壁にしても、三和土にしても、どちらも土が成分やから意外に畑の知識にも役立ったり。
三和土は消石灰(強アルカリ)を入れると土が固まる、という原理を生かして床を作るわけやけど、
畑ではそのアルカリ性を生かして、酸性を中和させるために石灰、苦土石灰が使われることが多い。
でも、その石灰のおかげで土が固まるわけで、そうすると土を柔らかくするために他の資材が必要になるという循環が起きる。
自分は畑に何も入れへんけど、
なるほど!何かを入れるとそれには色んな作用(望む作用、望まない作用)があるから、そのためにまた他の何かが必要になってくるのかぁと考えたりもしました。
いやぁ、土ってほんと奥深いな!
今日は隣の部屋の三和土の材料を仕込んだので、明日にでも三和土のたたきをやる予定です。
まだまだ先が長い。。。
お手伝い、随時募集中です!
小晴も7か月を過ぎました。
地域の皆さんがよくしてくれるおかげで、元気に育ってます。
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