活目せよ!廃材アーティストかんかけ

今日は梅雨が明けたかのような快晴と、猛暑。

ほんまに暑かったぁ。

母屋の隣にある納屋を野菜の出荷場にしてますが、野菜のストックや備品類が溢れてきたので、出荷場に棚が欲しいなぁと思ってました。

だから雨の日や農作業終わった後に、ちょっとずつ進めてきた棚作り。

本日、無事に完成いたしましたのでここにご報告いたします!!

日本晴の最大のテーマの1つである、あるものを最大限に活用する

ちょうどこの家には古い材が沢山眠っていて(大家さんありがとう!!)、これまで薪小屋とか机とか作ったお陰で大分在庫は減ってきたけど、残りを駆使して棚を作ることに。

古い材の面白いところは、多種多様ということ。

長い短い、太い細い、広い狭い、硬い柔らかい。

こう考えてみるとサイズや材質だけでもてんでバラバラ。

さらに、虫に食われたもの、文字が書いてあるもの、何かの使い古しで釘が刺さってたり、形や厚さがいびつやったりするもの。(これがまたややこしい!)

もう多様性だけでみるとアメリカにも負けへんほど豊富な種類をもつ廃材。

でも、その時を刻むような古びた姿や全く同じものがない希少性に、愛着と暖かさを感じるのもまた廃材の魅力です。

そんな廃材のそれぞれの特性をきっちり理解し、適材適所に材を使い分け、欲しい機能を満たすものを作る。

これが、廃材アーティストに求められる役割であります。

今回製作したのは、2,5mの棚1つ、1.8mの棚1つ、1.5m程の棚4つの、計6つ。

それぞれに天板、棚受けが必要で、棚受けは計15個。

(製作面で言うと、棚受けを作るのが一番手こずりました)

棚作りをスタートするに際して、まず最初に必要なのがイメージ。

物作りは2回作ると言われてて、実際に作るのに1回、その前に頭のイメージで作るのに1回。

実はこのイメージがめちゃくちゃ大事!!

もともと棚なんかなくて床だけやった出荷場に対して、

①何をどこに置けば作業しやすいのか、収納部(棚)はどのくらいいるのかをまず考える

②どのサイズのどの幅の棚を作るかを考える

③手持ちの廃材のどれをどこで使うかを考える

通常なら①と②を考えさえすれば、後は必要な材をホームセンターで買ってきさえすればいいので、わざわざ③を考える必要なんかないのです。

しかし、廃材アーティストの場合は、①、②でできたイメージが果たして手持ちの廃材でできるのか、どの廃材をどう組み合わせれば良いのかを考える一手間どころのレベルじゃない入念なイメージが必要になってきます。

しかも、廃材が十分あればいいけど、手持ちが少ない(厚いや広いのが少ない)場合は、その製作物に求められる最低限の機能(棚で言うと広さや重さ)を理解した上で、どこまで実現できるのか、代替案はあるのかを考えなければならないのです。

つまり材が豊富にない場合は、①~③を頭で何度も考える必要がでてきてめちゃくちゃ頭が疲れます。

かなり手間がかかって失敗も多い廃材やけど、何とかこいつを上手く使ってやろうという熱意と、ピッタリはまった時の感動と、出来上がったときの何とも言えない温かみが、世界中のファンを魅了するゆえんです。

さて、無駄な前置きが長くなったけど笑、今回できたのはこんなのです。
(手前側にある棚は写真に入りきらず。)

実際の作業風景。

ちなみに、タイトルの活目せよ、というのは、活目しないと棚が周りと同化して分かりにくいからです笑。

さぁ、出荷がどんどんできちゃうぞぉぉ!!

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