異常すぎるぐらいの暖冬ですね。。。
野菜も育ってきてますが、いまだ冬独特の甘みに到達していない感じです。
この3日は奈々が東京出張で不在なため、ひとり黙々と作業しっぱなし。
せっかくのひとりやし、羽を伸ばしてのんびりしよー
って感じは微塵もなく、朝から晩まで考えつつ動き続けてました。
ここ最近、仕事の分配率は家(納屋)の改修7、畑3ぐらい。
農家である以上、本来は畑にもっと時間を割きたいところやけど、野菜の出荷場所や道具置き場などがそれなりにならないと、結局は農作業の効率や野菜の品質にも影響してくるから、と思って遠回りでも納屋の改修に着手。
日々のワークフローや将来の発展の可能性などを踏まえ、どこに何をどのようにするか、現時点の完成度はどのぐらいが丁度いいか(どこまで手を抜くか)を決め、後は黙々と木材を切ったり、穴を掘ったり、運んだり。
道具のメンテや丁寧な使い方も覚えていきたいなぁとかも考えつつ。
チェーンソーや丸のことか、移住してきて初めて使い始めた道具は、習うより慣れろでどんどん使っていったけど、刃の研ぎ方や消耗品の交換などのメンテ部分は全くおろそかなまま。
あぁ、道具に悪いことしたなぁ。。。
そういえば、仕事の優先順位の付け方はサラリーマンで経験させてもらったことが役立ってると思う。
当時、業務フロー改善のプロジェクトチームに参画させてもらい、100人超の部署やったけど、現時点のフローの詳細や問題点を洗い出し、どう改善していくかをチーム内で検討し、根回しし笑、実際に改善までこぎつけた。
そのおかげもあって、いかにフローを整理して理解するとともに、どこで滞っているのか、作業が重複していないか、省略できないか、他の方法はないか、といった俯瞰的な視点で考える習慣がついたように思う。
サラリーマンって、その会社なりに積み重ねた仕組みやルール、そしてそれを実践する先輩がいるわけで、学ぶ価値は沢山ある。
今日、畑でライ麦を播きました。
畑って一概に言っても、過去の使われ方、土質、日当たりなどの環境によって状態は様々で、同じように種を播いてもその結果に雲泥の差があったりする。(ということを就農してから気づいた苦笑)
ライ麦を播いた畑は、不思議と草が全く生えず、一回作付けしたけど除草も不要やったところで、水はけが悪く、いつも湿っているので、根が深くまで伸びるライ麦でどこまで土壌改善されるのか楽しみ!
ライ麦は食べたことはあるけど播いたことはなく、どういった品種で、どんな風に播けばいいのか・・・とりあえずお決まりの試行錯誤。研修先の若葉農園ではライ麦はなかったけど、社長も色んな点を踏まえて作付けしてたんやろなぁとか想像しながら。
あの畑はぴか一に良かったなぁ。
家の改修は、とにかく出荷場所の整備と道具置き場の確保を終えました。
薪が大量にたまってるのでそのストック場所も同時進行中。
出荷場所は納屋の一角にしようと思ってはいたけど、先に納屋の2階にある大量の木材を処理しといたほうが後々良いなぁと思って、お世話になってるおじさんの手伝いのもと、数日前に木材を外に搬出しました。
(そして、この木材の野外での管理と処理について考えごとがまた増える。。。笑)
木材を運び出した後、同じく大量にたまった埃を業務用掃除機で綺麗にし、1階の出荷場所と道具置き場に着手。
どこに何をおけばスムーズかを考えて場所を作っていく。
作業中はまさに没頭してて、頭では
断崖絶壁の石垣に這いつくばるようにして延びる草を見ては、どうやって、どのくらいの時間をかけてこの草は伸びてきたんやろとか(良く見ると石垣に根がはれる僅かの土があったりする)、
土壁の土のはがれ具合をみて、なるほど、柱が歪んでるからここの土が落ちたんやなとか、
解体で出てきた素晴らしい廃材を、こっちで使ったらちょうど良さそうとか、
全体の段取り以外にも、因果関係や次の一手を考えることが多い。
でも、いつの間にか無心になったりしてて面白い。
ヨガの瞑想とは違うけど、何かそれに近いものがある気がするなぁ。
家の改修をしてたら、風当たりとか、水はけとか、土との関わりとか、少し古い家で現代風に完全に作りこまれてないだけに、色々と気づくことがある。
例えば、柱や梁が腐ってきてるのは確実に水(と土)が関係してる。
木も有機物やから分解する分解者が存在するわけで、水+条件がそろうと菌が活発になるということ。
どうやら調べると、木の分解者は木材腐朽菌(きのこと同類)というらしいです。
菌などの微生物による分解は畑の土の中とも共通するから、家の改修をしながら畑での知見を得たり、またその逆も叱り。
だから、家の改修も畑もどっちも好きで、どっちかっていうと
やっぱどっちも面白い!!
さてさて、作業が終わって家に帰ってくると、最後の難関、家事が待ちかまえてる。
めっちゃ没頭してたから作業中は気づけへんけど、家に入ったとたん急激に襲ってくる怒涛の疲れ。
ここから料理かぁと嘆きつつ、一昨日と昨日で奈々が作っていってくれた料理も底を突いたから今日は自炊しました。
いったん料理モードに入ると面白くなってくるし、自分の作った野菜を自分で調理して学ぶことも多いけど、気持ちの切り替えが大変やな。
奈々はいっつもこんな感じで料理してくれてんねやぁ、もっと日々感謝せねばと、久しぶりにやってみると改めて思う。
晩飯はシチューを作りました。
シチューを食べながら、猫がごはんを横取りしてくるのを横目に見ながら。
さて、明日もやりますぜ。
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