夫婦のちから

床張りまで終わってホッと一息!!

と思いきや、引越し当初とりあえずで押入れに詰め込んでた服や靴、かばんなどにカビが発生してる事件発覚!

ここ南伊豆は海が近くて湿度が高いので、押入れや床の間のような空気が滞る場所はカビやすいということらしい。

まぁそれらしいことは小耳に挟んでたから、カビやすそうな布団類は天日でしっかり干して、押入れの中も隅々まで拭いて、すのこまで作る念入りぶりでしまってたけど、まさか越してからのこの短期間で服とか靴とかにカビが生えてくるとは思わんかった。。。

大事なスーツとかコートとかにカビが生えてたのにはびびった。都会ではなかなか経験ないしなぁ。

よく見てみると部屋中の柱や天井もシロっぽくなってて、住人がおらんかった10年にわたって堆積したんやろうカビと汚れがびっしりで、気づいてしまうと綺麗にしたくなってきた。

ということで、ここ数日は服の洗濯、靴のメンテ、天井や柱の拭き掃除とワックス(蜜蝋)がけなど一斉清掃をやってました。

これで数々の突発的な事件を乗り越え、やっと本当にやっとひといきかな。

 

夫婦(と猫)で家を改修してきたこの1ヵ月半をふと振り返ってみると、

とにかく住むために、ひたむきな勢いでやってきた日々でした。

家中見回してみたら、床も壁もキッチンも照明も棚も網戸もいたるところに夫婦の手と想いが入ってて、そこには技術的な工夫や成長や試行錯誤があったり失敗した跡が残ってたりする。

どこもかしこも、自分達で見て、相談して、直すものは直し、壊すものは壊し、置いとくものは置いといたものばっかりが並んでる。

 

そうして行き着いた先は…

家が整ったことによる達成感ばっかりじゃなくて、

不思議ほどの安心感でした…

この安心感はなんでやろ。

きちんとした二人の住みかが確保できたのは大きい。

それに、簡単な物は作ったり直したりできる知恵やDIY技術もちょっとはついたし、それを作るための材は納屋にいっぱいあるし、自分達で手を入れた範囲やったらまたすぐに直せるやろうし、そんな影響もあると思う。

でもそれ以上に、この良く分からん不安定要素ばっかりのプロセスを、夫婦で同じ目線になって考え、互いの意見を尊重し(たまに不機嫌になりつつ笑)、一緒に喜んだり笑ったり残念がったりしながらやったきた。

時間はめっちゃかかったし大変やったけど、そのおかげで信頼が積み重なって、夫婦のちからが培われたんが大きいんやと思う。

たぶん、職人にお金を出して家の改修をお願いしてたら、できばえはもっと素晴らしかったやろな。でも、この安心感はなかったやろなぁ。

結婚式のときに「初めての共同作業となります・・・」みたいな名文句があるけど、

そっかぁ、夫婦の共同作業ってこういう意味があるんか、と納得しました。

お金にはない、何かがここにはあったのでした。

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