11月29日~12月1日
長い車中泊を終え、有機みかんで有名な愛媛県の無茶々園にお世話になる。
70ぐらいのメンバーで構成される超巨大なグループで、こんなに沢山の人たちが有機みかんを作って共同で出荷していると想像するだけでワクワクする。
近頃は就農希望者や外国人の育成も行っているらしく、そういった点でもかなり興味深い。
実はWWOOFでは受け入れが決まった段階でホストの名前や住所が明らかになるというシステムで、今回たまたま受け入れ申請したところが無茶々園やったたというラッキーな出会いやった。
景色はめちゃくちゃ最高のロケーション。
ここでは、初めてみかんの収穫をさせてもらう。
たわわに実ったオレンジ色のみかんは可愛い。
1年に1回しか実らないみかんは、木にとっては1年かけて育てた宝のようなもの。
それをありがたく頂戴する作業に心が満たされていく。
それと、モノラックという、みかんや人を運ぶトロッコに乗せてもらってテンションが上がる。
温暖で水が少ない山間の斜面で育てられることが多いみかん畑には、このモノラックは必要不可欠。
思ったより急こう配で怖かったけど。
宿泊は研修棟で。
昼飯、夜飯はそこで働くお母さんスタッフが作ってくれる。
10人以上のフィリピン人、ベトナム人が働くここでは、昼飯はアジア系、夜飯は日本系という味付けにしているようだった。
無茶々園というグループには、農家さんだけの農事組合法人、営業や販売をする株式会社無茶々園、この他に若手農家が野菜や柑橘を作るファーマーズという部門がある。
海外研修生の多くは月給制でファーマーズに配属され、ここで野菜やかんきつの作り方を学ぶ一方で、農家さんの繁忙期はお手伝いに回るという仕組みで動いているらしい。
海外研修生を呼ぶことになった背景はまぁ色々とあるらしいけど、現状は出稼ぎの意味合いが強いと話す方もいた。
彼らにとっては間違いなく大金。
残念だったのが、ここも他と同じく後継者不足が問題になっていて若手がかなり減っている。
さらに、近年は有機ではなく減農で栽培する農家さんが増えてきているとのこと。
温暖化や害虫に苦戦している影響ももちろんあると思うけど、無茶々園というブランド力を背景にした高価買取に期待して安易に有機栽培に飛び込む新しい農家さんは、有機への熱いこだわりが創業期よりも低下しているのかもしれない。
と勝手に想像する。
農家さんは、他の地域や海外からの安価なみかんが入ってきているせいか、昔よりも有機みかんは儲からないと話していた。
野菜作りを始めているのも、みかんに限界を感じている証の1つかもしれない。
研修の受け入れに慣れているため、滞在のシステムがしっかりしていて極めて滞在しやすかった。
さすが無茶々園。
これからも応援します。
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