10割そばの古民家

11月19日~22日
香川県綾川町にてこの旅2度目のWWOOF。
築100年以上の古民家を改築して’ひゃく壱蕎麦屋’を営む年配のご夫婦がホスト。
もともと山形県白鷹という場所で古民家含めて3000坪の敷地にて蕎麦屋を営んでいたそうやけど、なにせ3000坪という広大な土地の管理が体力的に厳しくなり、買い手が見つからないままで孫を追いかけてこの香川に移住してきたそう。
白鷹の古民家は写真を見たけどとても素敵な雰囲気で、そこでのスケールの大きいお二人の話が面白かった。

WWOOFは労働力とご飯+住居を交換する仕組み。
ご飯は食材を頂いて自炊したり、ホストのお母さんが作ってくれたりで、その地その人で違う。
ここでの昼ごはんは、なんとっ、ご主人こだわりの10割そば。
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風味満点のそばを毎日食べさせて頂き、大大大満足!

WWOOFだけに畑作業があるかと思っていたけど、ご夫婦はこちらに移住してまだ間もなく古民家改築と蕎麦屋の営業で手いっぱいというところで、畑まではまだ手が出せていない様子やった。

ということで、まるまる2日使って前庭に花壇をつくるための土壌の入れ替えをすることに。
前庭で幅30m、奥行き60cmぐらいの溝をスコップで掘りまくる。
掘ってみるとカチカチの粘土質が出てきて、どうやらこのせいで水はけがかなり悪くなっている模様。
排水溝を深く掘って水はけのためのバッファにしてみたり、底に砂利をまいてみたりしながら、どうやって水はけを良くするかに頭を使う。
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なかなか面白い。
こういうのもいつか役立つかもと思いながら、比較的のんびりと過ごさせて頂いた。

実は小豆島のコスモイン有機園さんに、目はしょぼしょぼ、鼻からは膿がでてる今にも死にそうな野良子猫がファミリーと一緒にいついてた。
食べる力がないせいか他のファミリー達にことごとくご飯を横から食べられてしまうほどか弱く、初めての冬が越せるのかとホストの方も心配してて。
帰る日の朝になって、今までは近寄ってすらけーへんかったのに、その子猫が自分の足を何回も必死になってよじ登ってきて、そっか、俺達と一緒に旅に出てどこかで死にたいのかなぁ、なんて勝手な悲観的な想像が頭をよぎり、少し無計画やけどその子猫を拾ってきた。
鼻水はとまれへんし、くしゃみはするし、食欲も全然ないし、時間の問題かもなぁと二人で話してて、徳島に着いてからすぐに病院行って、餌を買って、車で一緒に寝ているうちに、めちゃくちゃ元気になってました!

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名前はシロです。
最近は元気すぎて困りもの。

毎日が小さい自分自身との戦い。
よくよく考えるとしょうもないことに腹が立つこともあり、きっかけは些細なことやのに自分の体調や体力に左右されてしまっている。
それが今の自分だと受け止めて前を見るしかない。

香川は京阪神や岡山に近いという魅力はあるものの、予想以上に広範囲に都会で、また県全体が水不足に悩まされている(高知県から買っているのだそう)ことから、自分たちの目指す農業は難しいと思い、香川はここで最後にして次に進むことにした。

そうそう、金比羅さんへの道端にカリンの木を見つけて、手の届けへん高さにカリンの実がいっぱいなってて、木をゆすったらちょっと落ちてけーへんかなぁと思って揺さぶってみたら、めちゃくちゃいっぱい実が落ちてきた。
通りすがりの人も笑ってて、手にはカリンの実がいっぱいで、なんか幸せやった。

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