本日で、今の会社(株式会社やまもり)を退職します。
理由は色々とあるけど、主な理由は、
野菜を販売してきたけど、このままでは生産者の想いとか野菜のクオリティーは十分お客さんに伝えきられへんし、そのことがひっかかって自分の心もどこかモヤモヤしていたこと。
特に露地栽培を主にするオーガニックは、生産者の農法や価値観、土の状態、日当たりや気温や降雨などの条件によって野菜のクオリティーが大きく変わる。
その変化はまさしく自然そのもので面白いと思う一方、アナログ的に必ず発生するそのことを理解・説明できるようにと山梨の畑に行ったり農家さんに確認したりしたけど、どうしても追いつけへんくて。
更に、農家さんの共同出荷では、同じ野菜でも先週と今週では農家さんが違っていたりするから、そのたびに条件ががらっと変わってしまう。
そんなこと考えず、確実に美味しい野菜だけに限定して仕入れ、それ以外は全て扱わない、という方法だってもちろんあるけど、それが進めば結局自然環境による変化を受け付けない農業が進んでいくのではないかとも思うし、農家さん、特に新人農家さんだってそれが極端に進めば厳しいに違いない。
(線引きをどこにするかはあると思うけど)
まぁつまり、自然環境を柔軟に受け入れた上で、その野菜のクオリティーや農家さんの事情を自信を持って説明できるようになりたいということ。
それには有機農業のベーシックなノウハウや経験が必要なのかなと思いました。
それともう1つは、農家さんのところに沢山行ってきたけど、やっぱり自分も広い場所で農的な暮らしを実践したいと思ったこと。
今までも地球環境や自然との共生のこと、伝統的な暮らしのこととか色々考えてきたけど、それは夢物語でどこか遠い存在やと思い込んでた。
でもこの仕事に関わってからすごい身近な存在になって、理想ではなく現実で、その価値に心から納得できて気持ちがいい。
何より、農家さんたちがみんな生き生きして輝いてて、そんな彼らと仕事をするのが楽しかったです。
一方で別の心情としては、以前の会社(コニカミノルタ)を退職したとき独立するつもりでいたにもかかわらず、また従業員としてここで働いてしまっている自分が、何か情けないというか不甲斐ないというか、気持ちがすっきりしきれないところがあって・・・やぼろじには同年代で独立している人も沢山いるのになぁなんてよく頭をよぎりました。
いつか成長して、外側から貢献できるように頑張らないと。
ということで、本日退職してこれから婚約者とともに農業をすることにしました。
就農場所はまだ未定で少なくとも東京ではない場所になると思いますが、具体的にはこれから幾つかの頼りをあてに各地を見て回ることになります。
正直なところ、野菜の仕事には関わってきていましたが農業自体は素人そのもので、どこまでできるか、最終的に何がアウトプットできるのか、いろんな不安はついてきますが、楽しみな気持ちを全面に頑張っています!
これからもどうぞよろしくお願いします。
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