古民家の隣りにある畑を新しく借りました。
古民家の真横にあるから放棄されてボサボサのままだと困るのと、古民家裏庭に猪よけの防護柵を張るためには、この畑も一緒の方が都合が良さそうだったので、昨年後半のことやけど思い切って借りることにしました。
借りるまでも一悶着、というか、すぐ近所の顔なじみのおじいちゃんが元々借りてたんやけど、齢82歳になり、借りている畑はもちろん、自分所有の畑も体力的に何もできへんようになってて、「あぁ、もうかったりぃから何もできねーよ」みたいな話も普段からしてる間柄やったんです。
だから、こういう理由でその畑をうちが借りたいです、って話したら、いいよ、って言ってくれたんけど、結局話したことをすぐ忘れてしまうから、会うたびに何回も何回も同じ話をして、それから地主さんの許可も取りました。
地主さんからも正式に許可でたから使わせてもらうな〜、なんて家に説明しに行ってご飯を差し入れしたりもして、そんな流れでかなり時間はかかったけど話は進みました。
で、年が明けて、新しく借りた畑に猪よけの柵を張ってる時に、そのおじいちゃんがふと来て、「勝手に借りやがって、お前〜」みたいなことをちらっと言ってたんです。
いやいやいやっ。
あんだけ話したやんっ!
って思ったけど、まぁ、そのおじいちゃんとは同じ組で顔馴染みやし 、キャラ的にそんな人なんは知ってるから大丈夫やったけど。
ど田舎はあくまで人対人、それですごい助けられることもあるし、今回みたいに何かが起きたりもます。笑
さておき、なんとか借りれるようになった畑には、枯れてしまった桜の木が沢山あります。
昔この地は、桜餅で使われる桜の葉の大産地だったので、大島桜の木が植えられて畑も多々あり、今でも葉っぱ収穫され続けている畑もあるんですが、うちが借りた畑の桜はすでに枯れていました。
この切り株を抜根。枯れているとはいえ根はまだ残ってる。ツルハシ一本で抜きまくる。
でかいのやとかなり重たかった。
全部の切り株を集めたらこんなにありました。
いやー、スッキリしてきて気持ちがいい。
さぁ、これでやっと畑が使える、とはなれへんのが放棄地です。
先日鬱蒼とした木を切って、今回は桜の木を抜根、そしてこれから、猪に崩された石垣の修復、機械が入れるように道を作る、凸凹になった畑の整地、に続きます。
コメント
あー、実家も桜葉の栽培してましたよ。
秋に枝を全部切り落として株だけにして春に新しく伸びて来た
枝から掌くらいの大きさのものを摘み取ってました。
秋までには背丈くらいまで枝が伸びるのでまた刈り取って
春に備えます。
葉っぱを縦に半分に折って五十枚で一束にしてましたね。
現金収入の少ない田舎ではありがたい作物だったと思います。
根っこの山をみてチョッピリ切ないような気分です。
長いこと田舎を支えてくれていただろう切り株達。
お疲れ様でした。
掘り返して始末された欠掛さんもお疲れ様でした。
ほとんど開墾ですよね、コレ。
昔、秩父に旅行したときに同じように切り株が並んだ畑を見ました。
こんな所で桜葉の畑? と思ったらそれは桜では無く桑の畑でした。
養蚕のための桑畑だったんです。
同じような栽培方法だったんでしょうね。
養蚕はもうほとんど産業として成り立っていないのであの畑も
再開墾となっているかもしれません。
耕作放棄地になっていないといいんですけどね。
色々とよくご存知で、しかも詳しく覚えていらっしゃいますね。
そうそう、今でも50枚で一束にするそうなんですが、昔に比べて今は基準が厳しくなったようで、昔はよかったのになぁと隣のおばちゃんが言ってました。昔は結構稼げたそうです。
僕が掘り返したのは半分以上が枯れ株だったので、生きたのに比べると楽でした。鹿が入ってきて随分と枯れたそうです。鹿は唾液に特殊成分があるらしく、猪では枯れないのに鹿の場合は枯らしてしまうんです。
桑畑も同じようにするんですね〜。時代が変わって、各地の畑の有り様も変わっていきますね。