古民家の解体現場でもったいないの感が働く

今夜は20日ぶりぐらいのに雨になりそうで、めちゃくちゃ嬉しい日です。
まさに天からの恵み、喜びの極みという気持ちです。

考えてみると、あんなに大量の水が空から降ってくる雨って凄いです。
農業潅水で水やりをするよりもずっと水が広く深く行き渡るので、野菜はとたんに元気を増します。

そもそも野菜だけに関わらず、いのちという点で見てみると雨は必要不可欠ですね。

草も
虫も
川も
海も
森も
山も
雨水のお陰でそのいのちが循環してます。

例えば、山に降った雨は、地層にある濾過システムを何回もくぐる中で、土中のミネラルを大量に含むことになり、そんな豊かな水が集まって川となり、それが海へと繋がり、海が元気になっていくという話を聞きます。

水道水も雨水やから、草木や動物だけじゃなくて、人間のいのちも雨水のお陰で循環してるんやなぁ。

まさに水の流れはいのちの流れ。
ほんと自然の仕組みや循環は完成されていて、面白いです。

しかもですよ、水は上から下に流れるもの。
山が多い日本は、豊かな水が山の上から流れ、人が住む集落にまで行き届くと考えると、資源がないと言われてる日本は、実は資源豊かな国なんじゃないかと思ってしまう。

そうそう、循環と言うと、昨日近くの古民家が解体されていたので、そこの廃材をもらってきました。

車で偶然通りがかった解体現場を見て、あっ、これ使えるのありそうとピンとくる。

でかい重機に乗った現場の親方に話しかけてみる。
短髪で金髪、ねじり鉢巻、かっぷくがよく、見た目はスーパーこわもて。
東京にいたらまず自分から話しかけへんであろう人材。

そんな親方に廃材が欲しい旨伝えると、使えそうな材は端によけておく、準備ができたら声をかける、と言って下さる。

更には、また別の場所でいい廃材があれば声をかけるとまで!!

実はめっちゃ親切な方でした笑。

だいぶん片付いた後の解体現場。古い家は木がいっぱい。

田舎に来てから、持ち前のもったいない精神がどんどん発揮されてきました。
直感が働き、ワクワクする気持ちがでてくる。

田舎で自分達の手足を使って作業するうちに、わずかばかりの経験と、技術と、知恵がついてきた気がする。
そんな自分の中で積み重なったものが、見る目を変え、感を鋭くし、廃材を良材と思うようになったのかも、と思ったのでした。

実は廃材といっても、普通では買われへんような立派な梁や柱があって、まだまだ十分使える代物。

でもサラリーマン時代にこれを見たとしても、単なる廃材としか思えなかったんちゃうかなぁ。

あの頃は仕事が細分化され、専門化され、効率的になった分、自分のできる範囲が限られ、視野が狭く、それ以外は無関心になっていたんやと気づいた。
何かを自分が直す、リサイクルするという知恵や技術はなく、物の新調と使いっぱなしが消費を呼び込み、無駄ともいえる消費がどんどん増えていってた。

でも、田舎に来て自分でできることが増え、もったいないの感が働くようになった。

もっともっと消費からもったいないを増やしていきたいわ。

さて、この良材で何を作ろうかぁ。

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