古民家横の新規畑の開墾完了、その時に大惨事

暖かくなって、夏野菜の植え付けのシーズンが迫ってきました。

農家としては、この時期に放棄地をきちんと整備しておいて、いつでも夏野菜を植えれるようにしておきたいところ。

逆に、機会を逃して何も植えない畑になってしまうと、夏の間は草刈りばかりしなければならず、かなり手間ばかりかかってしまうんです。

農家は季節に合わせて動くので、何事もタイミングがめちゃくちゃ大事です。

古民家横の新規畑のこれまでの経緯は、もともと植わっていた多数の桜の木の抜根、放棄されてたので自然と生えてきた雑木の伐採、石拾いやゴミ拾い、猪よけの金網設置、機械を入れるためのスロープ作成、崩れた石垣の積み直し、というようにかなり手間がかかってきました。

ツタが伸び放題だったエリア
ツタや雑木を伐採
抜根した桜の木たち
猪よけの金網設置
猪に崩され放題の石垣
機械搬入のためのスロープ作り

全部で何日かかったんやろ、道のりはめっちゃ長かったけど、ついに最終段階!!!トラクターで耕耘しました。

畑は猪に掘られた穴で凸凹やから、耕しては均し、耕しては均しを繰り返すこと3回、平らになって使えるようになりました。

ああ、感無量。畑が復活して気持ちがいいし、時期的にも間に合ってホッと安心。

今日はやりきったし、かなり疲れたから、自作したスロープで畑からトラクターを出そうとしたとき。

斜面を登ってるとトラクターの前輪がウィリーして操縦不能に。その時に何をどうしたのか忘れたけど、斜面でトラクターが前にも後ろにも進めない状態になりました。

これ、この写真じゃかなり状況が分かりにくいんですが、トラクターのすぐ前には太い木が植わってて、前輪はギリギリ石垣の上に着地。後輪はスロープの石垣が崩れて脱輪寸前。(立てかけた木は薪にしようと持って帰るつもりのものやから、ここでは関係ないです。)

要は前輪も後輪もギリギリで、今にも落ちたり倒れたりしそう。

現場にはヘトヘトの頼りない農夫が一人。トラクターは前後不能、横転しそうな位置で停止。夕方なので残り時間は僅か。夜から雨の予報。絶望的。

あぁ!!!もうっ!!!俺って!!!

って思ったけど、気を取り直して車屋さんに電話。車屋さんが来てくれるまでの間、畑の石拾いやゴミ拾い(こういう時も時間を無駄にできない農家w)

結局は車屋さんの指示通りにハシゴを立てて、その上を前輪側が乗るようにバックしたらうまく出れました。さすが車屋さん、ほんとに感謝感謝。

そしてラッキーやったのが、僕もトラクターも無傷やったこと。

トラクターが横転して挟まれ、死亡したり大怪我するケースが多いらしいです。今回は横転せーへんかったし、トラクターも木や石にぶつかることもなかったから、ホンマにラッキーやったなぁと思います。

いやー、この日は疲れ切って苦しかったような、でも嬉しかったような、ホッとしたような。

この畑のすぐ前には大島桜が植わっているので、この時期めちゃくちゃきれいなんです。これから毎年、畑にいながら花見ができるなんて最高やなぁ。古民家の裏からも見れるので、泊まりに来た際には最高の景色ですよ。

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